暮れの掃除中にモヤヒルズの前身の青森市雲谷スキー場のコスモス畑の写真が出てきて懐かしくて見入ってしまいました。当時は今の4人乗りリフトの下一面にコスモス畑が広がり南西の陸奥湾が見渡せるホテルまでリフトがかかりレストランや駐車場はデートスポットとして人気がありましたがホテルの閉業とともに八甲田山・十和田湖方面のバス停も撤去され雲谷から八甲田方面へのアクセスができない状態が続いています。モヤヒルズとして通年型施設への改修前後にボランティアでスキーパトロールをしていた関係で改修に際して市の担当者が青森市スキー連盟をはじめスキー学校・ヒュッテ経営者・利用者等広く意見を聞いていたにも関わらずその意見が全く反映されず使い勝手の悪い施設となり関係者が落胆していた事が思い出されます。予算不足のため国の事業も活用し、こけら落としには身障者スキーの全国大会も行ったりしましたが色々盛り込みすぎてすべてが中途半端になり30年近く経った今では施設が老朽化して、温泉とプールは休業、食堂は入店業者がなくリフトもフル稼働しておらず利用者のもやもやが募っています。限られた予算と人員では管理委託団体もコロナでの休業期間を挟んで収益の無い中、施設の維持管理や例年どおりのイベントをこなすのに大変苦労されているように見受けられます。2026年の国スポ青森冬季大会では大鰐町がGSと距離競技の会場となりますがSLとジャンプは秋田県花輪スキー場が予定されているようです。かつてオリンピック選手を多数輩出した本県としては寂しい限りです。少子化と相まって県内の小規模スキー場が次々閉鎖に追い込まれますますスキー人口の減少が危惧されます。新しい知事・市長共に趣味がスキーとの事ですので是非各施設をご利用いただいて利用者目線で改革をお願いしたいと思っております。