八甲田ルール

 今朝の朝日新聞に八甲田山岳スキー安全対策協議会がバックカントリースキーヤーの救助を有償化するルール「八甲田ルール」(営業時間外やスキーコース外での遭難捜索や救助活動に費用が発生すること、登山届の提出、リフトやロープウェーの時間外運行費、細かな救助費用の内訳、救助要請時には費用に同意するか確認、天候によっては救助を中止する場合がある等)を昨年作り、八甲田ロープウェー山麓駅に掲示したという記事が載っていました。モヤヒルズでも一番奥のオフピステは1m近い深雪になることもあるので、パトロール等救助要員が揃ってない日にはオフピステ脇のリフトは運休しているそうです。管理された場所と時間以外では足前・経験・装備・メンバー・山岳保険はもちろん、覚悟を持って楽しんで欲しいということでしょう。安易な入山の抑止効果も含んでいるのか、救助要員一人1日3万円、圧雪車1台1時間1万円だそうです。

 昭和20年代に酸ヶ湯に山スキーをしに行った人から聞いた話ですが、当時はバスが横内までしか通っていなくてそこからスキーを履いて登って行ったようです。到着が遅くなり暗くなりかけたら、宿の人が松明をもって途中まで迎えに来てくれたそうです。やっと着いたと思ったら、今度は遭難者が出たとの知らせが届き、その時伝説の山案内人『鹿内仙人』は少しも慌てず「まず、まま食ってから」と腹ごしらえして、おもむろに出て行ったと言ってました。きっとラッパも吹いたんでしょうね。